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2013年9月 8日

目先の夢と将来の安全

1 今朝、2020年東京オリンピック開催が決定し、日本中が賑わいました。東京オリンピック開催おめでとうございます!しかし個人的には日本でオリンピックが行われるという嬉しい反面、プレゼンに際して残念な点もありました。安部総理のプレゼンの中での福島第一原発に関する発言です。「状況はコントロールされている。健康に対する問題は全くない。今までも、現在も、これからもない。」福島の人間は皆仰天したと思います。私たち地元の人間からすれば、問題があるのは明らかです。私たち医療スタッフは患者さんのお口の健康を取り戻すために日々努力していますが、「患者さんの治療に対する問題は全くない。今までも、現在も、これからもない。」なんてことは絶対言えませんし、ありえません。ですから変化を見逃さないよう注意深く経過観察していかなければならないこといつも感じながら診療を行っています。国のトップがそうでも言わなければこのオリンピック招致レースには勝てなかったかもしれませんので、仕方がないことなのでしょうか?招致委員の方々の努力には頭が下がりますし、日本が選ばれたことには感謝します。しかし私たち地元の人間にとっては、たった7年先のオリンピックによって夢を取り戻すことよりも、まずは安全を取り戻すことをおろそかにしてほしくないのです。安全のために命をかけて汗をかいているのは国や企業のお偉方ではなく、下請け、孫請けのといった現場の方々です。そう感じた今日、我々医療従事者に義務づけられている年2回の医療安全管理研修会がありました。当院はちっぽけな歯科医院ではありますが、日頃お世話になっている勉強会のタイトル「じみな臨床をじみちに」をいう言葉を大切に、患者さんの安全に配慮しつつ、自分たちができる仕事にスタッフ共々、汗をかいていきたいと思います。たった7年にとどまらず、末永く患者さんのお口の健康が維持されるということこそが我々スタッフの「夢」です。

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