虫歯菌と脳出血
歯周病は、肺炎、脳卒中、心臓病、糖尿病、低体重児早産などを引き起こすことで知られていますが、むし歯の原因となる菌(ミュータンス菌)も歯だけではなく、脳出血の発症にも関係していることが、報告されました。血液中にある血小板は、傷口などに集まって出血を止める働きがあります。ミュータンス菌は、口の中から血流に乗り、脳の血管に到達します。そこで血管壁のコラーゲンと結合し、血小板の止血作用を妨げたり、血管をもろくして脳出血を引き起こすとみられています。現在は高齢になっても歯が多く残っていることも多いので、逆にこのような問題が増えてきそうにも感じます。日常の歯磨きは勿論、定期検診をしっかり受けてお口の健康から身体を守っていきましょう。
| 固定リンク