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2016年9月

2016年9月28日

むだ死にしない技術

01 個人的にはあまり好きなタイプではありませんが、ホリエモンこと堀江貴文氏が予防医療をテーマに本を出版されました。彼と「医療」や「健康」などの言葉は失礼ながらあまり接点がないイメージでしたが、昨年から「予防医療普及委員会」を立ち上げて、予防を世間に知らせるための活動を行っているようです。

本の中で「むだ死にしたくなければ歯医者に行け」と題して、歯周病に関しても治療や予防の重要性を述べられていました。紹介している一部の薬剤は、科学的根拠が十分であるとはいえず注意が必要ですが、他の先進国と比較して予防の意識が低い日本人に対して、お口の健康の回復、維持の必要性を訴えていたことは評価できます。

かつてプロ野球の再編問題が取り沙汰されましたが、そこで彼が風穴を開けたように、歯科が抱える問題にも取り組んでもらうこともアリかもしれません。

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2016年9月25日

継続は力なり

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3月から半年にわたって行われた「臨床基本ゼミ」の最終回に出席してきました。第5回のハイライトは受講生のケースプレゼンテーションです。1本の歯の治療から全顎治療まで様々でしたが、レベルの差はあれ自分が行った処置をスライドにまとめ、発表することがいかに大変で、大切なことかを痛感したことと思います。その分、受け身型のセミナーでは得られない多くのことを学ぶことができたのではないでしょうか。終わってはホッとしていることと思いますが、「継続は力なり」です。臨床をレベルアップできるよう今後も地道に頑張ってほしいと思います。

翌朝は趣味で継続しているランニングで汗を流しました。初めての皇居ランでしたが、お堀とビル群の境界を走る1周約5kmのコースは程よいアップダウンもあり、多くのランナーで賑わっていました。プチレースに出ている感覚で、気持ち良いランとなりました。明日からはまた臨床で汗を流したいと思います。

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2016年9月20日

MRONJ

001 先週末、名古屋で行われた日本口腔インプラント学会に出席してきました。
今年も様々なセッションがありましたが、その中で印象に残ったのがMRONJ(薬剤関連顎骨壊死)とどう向き合うかについてのシンポジウムでした。
9月15日現在、65歳以上の高齢者の総人口に占める割合は27.3%となり、過去最高を更新しました。中でも女性は初めて女性人口の3割を超えました。特に女性に多い骨粗鬆症ですが、治療にいらっしゃる患者さんには骨折を防ぐための骨吸収抑制剤(ビスフォスフォネート薬など)を服用している方が多くお見えになります。抜歯等の外科処置で顎骨壊死が報告されてから歯科と医科との意見がぶつかり合うことがあり、臨床においても治療介入に悩むこともありました。今回はそれらを解消すべく、歯科医師、整形外科医、内科医のそれぞれの立場からの講演がありました。
整形外科専門医の立場からは、東北大出身で現在仙台でご開業の中條 悟先生から「骨粗鬆症治療医の立場から見た顎骨壊死」について、治療の必要性と歯科医師が持つ疑問についての大変分かりやすいお話しをいただきました。会場の歯科医師からも多くの質問があり、自分も抱えていたモヤモヤ感を消すことができました。今後も平均寿命はますます伸びてくると思われます。歯科医師が健康寿命を延ばすことに貢献できるよう、今後もより医科との連携を深めていきたいと思います。

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