地域医療カンファレンス
磐城共立病院歯科口腔外科との連携勉強会、地域医療カンファレンスに出席してきました。今回は昨年発行された薬剤関連顎骨壊死に関するポジションペーパー(統一見解)を受けて、一般の歯科医院と歯科口腔外科での対応や連携についてお話を伺いました。
骨粗鬆症の治療薬の一つであるBP(ビスフォストネート)の服用により顎骨壊死が報告されてから10年以上経過していますが、最近は骨粗鬆症やその予防、リウマチ、ガン治療など、様々な要因で顎骨壊死に関連する薬剤を服用されている患者さんが増えてきました。
現在、顎骨壊死は薬の問題だけでなく、細菌感染が一番の原因であると言われています。特にあごの骨は長管骨や頭蓋骨など他の骨には見られない解剖学的、細菌学的な特徴があります。
あごの骨は上皮(歯ぐき)を介して歯とつながっているため、歯周病やむし歯などから顎の骨に感染が波及しやすくなります。抜歯以外でも、食事の際にできた口腔粘膜の傷から細菌感染し、顎骨壊死が発生することもあります。
顎骨壊死の予防のためには、日頃から口の中を清潔に保つことが大切となってきます。日常のセルフケアだけでなく、かかりつけ歯科医院での定期的なメインテナンスを是非受けていただきたいと思います。
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