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2018年7月

2018年7月11日

2018臨床歯科を語る会

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先週末、「臨床歯科を語る会」に出席してきました。昨年は自分の発表もあり、正直あまり楽しみを感じる余裕はありませんでしたが、今回は昨年までお世話になっていた金子一芳先生の講演を楽しみに参加してきました。先生の臨床はなんと60年にも及びます。
 臨床を始められた当初は戦後復興の最中であり、診療で使う器材は勿論、現在のように情報や知見が簡単に得られる時代ではありません。インターネットやPCやなどの便利なツール存在はせず、溢れかえった難症例を目の前にして、処置には相当困難を極めたに違いありません。僅かな文献はあるものの、唯一の頼りは目の前の患者さんと向き合った臨床記録のみです。
 野戦病院的な歯科医療が多い中、先生は当時から患者さんの口腔内の状態を規格化した写真やレントゲンフィルムに収められました。
そして「ひと」・「くち」・「は」の視点から臨床に臨み、その結果を検証し、得られた知見をフィードバックして次の処置へ繋げていく姿勢を貫かれました。鋭い観察眼に裏打ちされた多くのレポートや書籍は現在、我々歯科医師のバイブルとなっています。
 今回、臨床60年の歴史を紐解かれた講演では、300枚以上におよぶ画像の一つ一つに魂を感じ、所々に発せられる一言に久しぶりに背筋をピンとさせられました。講演後にはサプライズの講演集「補綴臨床60年」を頂戴し、また心新たにした記憶に残る「語る会」でした。

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