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2018年11月

2018年11月23日

教授就任祝賀会

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大学の同期会は4年に一度のオリンピックイヤーに開催しています。
今年はその年にあたりませんが、同期の渡辺芳彦君が今春、東北福祉大学の教授に就任したことを祝って臨時の教授就任祝賀会を行いました。
同期は60名弱の少人数でありながら、教授就任は今回で2人目となりました。。彼は卒後、高齢者歯科講座(いわゆる総入れ歯を中心として講座です)から福祉の道へ進まれましたが、我々の専門分野ではないこともあり、現在に至るヒストリーと今後の展望について講演いただきました。
現在、医療・介護の現場では口腔ケアにより合併症の予防が期待されたり、歯の喪失が認知症と関係していることなどから、多職種による連携が求められています。介護施設では歯科衛生士の配置が進んでいますが、診療情報管理士が口腔ケアに力を入れるシステムにすることで在院日数を短縮したり、第一種衛生管理者が職場の健康管理の中で歯科の項目を重視したマネジメントができるようにするなど、歯科医師の立場から福祉を基礎にした口腔ケアが注目されています。
この分野に関わる歯科医療関係者が少ないため、大学やその学生だけでなく、我々歯科医療従事者にとっても貴重な存在です。これからも口腔保健の重要性を他の職種の方々へ伝えていってほしいと願っています。

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2018年11月 4日

サブ3

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サブ3と言われてもマラソンの経験がない方は意味不明な用語かと思います。サブ3とは「Sub-three-hours」、つまりフルマラソン(42.195km)を3時間以内で走りきることです。1kmを4分15秒以内のペースで走りつづけることができれば達成可能ですが、全ランナーの3%しか切ることのできないとても高いハードルです。

そもそも自分がマラソンをはじめたきっかけは、職業病とも言える腰痛に悩まされていたこと、10kg近い体重の増加、そして所属していた勉強会の先生方がマラソンをされていたことにはじまります。真似から始まったマラソンですが、歯周病の患者さんがブラッシングで劇的に口腔内が改善されてくるのと同様に、走るたびに変化する自分に達成感を味わい、それが継続するきっかけとなりました。

2年前には夢のサブ3を達成。しかしその喜びもつかの間、昨年突如顔面神経麻痺を発症し、暫く走ることから遠ざかっていました。幸い目の周囲や頬粘膜の痺れは残ったものの、外見は改善したこともあり、「もう一度サブ3を!」と思いから半年前から水戸黄門漫遊マラソンに向けての準備がはじまりました。

今回のマラソンでは最後の5kmはもう何も残っていないほどメンタル的には一番苦しい大会となりましたが、終わってみれば2時間59分49秒。あと11秒で3時間というギリギリのタイムでしたが、なんとかサブ3を達成することができました。

マラソンは自分の身体を42.195km運ぶというシンプルな競技でありながら、世界のトップ選手でも2時間以上は走り続けねばならない過酷なレースです。1kmの積み重ねが結果となってあらわれます。1歯単位の治療から全顎の治療、そして術後の長期にわたる経過観察など、まさに日々の歯科臨床と通じるものがあります。
 体力的にはサブ3の継続は困難ですが、臨床では夢であってはいけません。現実として達成し続けられるよう精進していきたいと思っています。

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