原爆ドーム

先週末、福岡での学会参加後、台風が近づいていることもあり、帰りは空路から陸路に変更しました。せっかくの陸路ですので、一度は見ておきたい場所、広島に立ち寄りました。
有名な「原爆ドーム」は旧広島県産業奨励館のかろうじて残った残骸で、原爆投下の朝はこのあたりで建物疎開(空襲による火災の延焼を防ぐために建物を壊す作業)に多くの学生が従事していたそうです。爆弾はこの建物直上600mの空中で爆発し、1個の爆弾によって20万人を超える人々の命が奪われ、半径約2kmに及ぶ市街地が廃墟と化しました。
平和記念公園内の資料館では、残された様々な遺品や被曝資料が展示され、当時の苦しみや悲しみを体感すると同時に、平和のありがたさを実感させられます。来年いよいよ東京オリンピックが開催されますが、日本が世界に発信すべきなのは「復興五輪」よりも「平和の大切さ」であるべきだと感じています。将来また日本でオリンピックが開催される際には、是非広島で開催して世界の多くの人々に「スポーツと平和」を肌で感じとってほしいという気持ちにさせられました。その遠い未来まで世界で原爆が使われることのないよう、切に願っています。
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