歯科関係

2021年11月 1日

東北大学歯学部卒後研修会2022


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毎年この時期に母校東北大学の卒後研修会が仙台で開催されています。昨年はコロナの影響で中止となってましたが、今年はオンラインで開催されました。私自身も3年前に講演させていただいたこともある大変思い出深い研修会です。今年は2つの講演がありました。

1.「歯科医学×経営学」 歯科医療の未来予想図 ~5年後の歯科医療の姿~
歯学部38回生(自分は26回生なので一回りも若い!)の赤司征大先生は、歯科医師でありながらWHITE CROSS 株式会社を設立し、WEBセミナーを中心とする歯科医師向けの情報サイトを運営されている頼もしい同窓生です。近年、口腔の健康が全身の健康に大きく関わっている様々な知見が世界の医科の分野で示されており、我々歯科医療従事者の役割はますます重要になってくることを述べられていました。また歯科関連機器やソフトウェアはAIに代表されるデジタル技術によりさらに進化していく一方で、歯科医療では医科の遠隔手術に代表されるような手法にはなりにくいというお話がありました。今後はこれまでのアナログ的な治療を大切にしつつ、デジタル技術を適切に活用した歯科医療を進めていきたいと思います。

2.「歯科医学×法学」 クリニックマネジメントの未来予想図 ~よりよい医療を提供し続けるための視点~
講演では、時代が大きくシフトチェンジしている社会の中、法的視点からよりよい医療を提供するためのマネジメントについてご講演いただきました。小畑真先生は歯科医師でありながらなんと弁護士の資格を有している2刀流の先生です。小畑先生は北海道大学歯学部卒で、学生時代にバスケ部に在籍されていました。私もバスケ部でしたので、大会で何度も北大と対戦したことが懐かしく思い出されます。講演の中では約30年前の自分も写っていている写真が!小畑先生が現在弁護士として活躍されていることに誇らしく感じた講演でした。

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2021年10月31日

むし歯予防教室感想レポート

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6月に内町小学校で開催した「むし歯予防教室」の感想レポートをいただきました。児童のみなさん、多くのコメントありがとうございます!少しでもお口の健康の大切さを伝えることができて嬉しい限りです。来年の歯科検診が楽しみです。

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2021年7月 7日

臨床歯科を語る会2021

 

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毎年7月に開催されていた「臨床歯科を語る会」が今年はオンラインで開催されました。語る会は全国の各スタディーグループに属するメンバーが同一会場に宿泊し、昼夜にわたり歯科臨床について熱い議論を行う合宿形式の会合です。私は16年ほど前からこの会に参加させていただいておりますが、通常の学会等と違い主に講演を聞くだけではありません。自分の日常臨床を発表し、また参加者の臨床について率直な意見を述べる全員参加型の緊張感が半端ありません。当院の歯科診療に対する理念はこの会を通して育てられ、これまで参加を共にした先生方との出会いは、人生における大切な財産になっています。この会が発足して今年で40年。今回はこれまで実行委員長を務められた重鎮の先生方に「伝統と継承」の40年について熱く深いお話しをいただきました。またこの会を立ち上げられた金子一芳先生の「ANOTHER STORY」を拝聴し、これまでご指導いただいた様々な思い出がよみがえり、感謝の気持ちとともに身が引き締まる思いで一杯になりました。演者の先生方、実行委員の先生方、素敵な時間をありがとうございました。来年はコロナが収束し、密なディスカッションが再開されることを祈念します。

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2020年11月28日

大学同級会

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今年は様々な行事が中止や延期になり、ここまでオンラインが主役に躍り出る世の中になるとは想像できませんでした。これまでオリンピック開催年に東北大歯学部26回生の同級会を行っていましたが、コロナ禍での現地開催は中止となり、同級会もオンライン開催となりました。
毎回同級生の代表者が講演する流れになっていますが、今回は私が演者に指名され、臨床に関するお話をさせていただきました。東北から沖縄まで散らばった同級生が簡単につながることができる利便性に感謝しつつ、懇親会では当時の思い出と重ねながら楽しいひとときを過ごすことができました。
しかしマイク越しの会話は何か寂しさを感じます。これまで現地でのオフの場におけるちょっとした会話は、自分に何かを与えてくれるプライスレスな「お土産」になっていたように感じます。
次回の同級会は「沖縄開催にしよう!」なんて意見もありましたが、いつかまた現地開催の同級会に「Go To」できる日を待ち望みたいと思います。

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2020年7月30日

オンデマンド収録

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新型コロナ感染症の影響により様々なイベントが中止や延期となっています。
5月下旬に福島県内で開催予定だった日本歯周病学会では、はじめてシンポジウムで発表させていただくという貴重な機会をいただいておりました。今回は以勉強会でご一緒させていただいた埼玉県ご開業の斎田寛之先生と奇遇にも同じ舞台に立てるということもあり、大変楽しみにしていた学会でもありました。しかし本学会もWEB開催に変更となったため、急遽オンデマンド配信に向けて講演を収録することになりました。

通常の現地開催であれば一回こっきりの発表ですので、講演時にちょっと噛んだぐらいでもあまり問題になりませんが、オンデマンド配信ではそういうわけにはいきません。
視聴される方々に聞きづらいものにならないよう、診療所のレントゲン室に立てこもり(笑)初めての収録に臨みました。
いざ収録してみると途中で話す流れが止まってしまったり、噛んでしまったりとなかなかうまくいきません。(私だけかもしれませんが・・)そして何度も失敗を繰り返しながら、何回目かの収録時に問題が。。順調に収録が進み、あと少しで終了というタイミングで「ブン!・ブン!・ブン!」と突如バイクの大きな音が・・。いやー残念! また何度か撮り直し、最後まで滑舌の悪さは残ってしまいましたが、ようやく提出に至りました。
そう考えるとユーチューバーのトーク力って本当に凄いですね。他に収録した画像データの解像度が今一つなど反省は尽きないですが、このコロナ禍の中、大変貴重な経験をさせていただきました。
そう、プレゼンの中で講演のはじめに言うべき謝辞を失念しておりました。またまた反省。お声かけいただいた大会長の奥羽大学歯学部歯科保存学歯周病学分野教授の高橋慶壮先生をはじめ大会関係者の皆様のご尽力に心よりお礼申し上げます。

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2019年9月28日

細菌検査

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歯周病はお口の中の歯周病菌が歯の周囲の組織を破壊することによって起こる病気です。特にレッドコンプレックスと呼ばれる3種類の歯周病菌がお口の中に多いと歯周病は進行しやすくなります。その中の代表格であるPg菌と呼ばれる菌が多い方は重度歯周病になりやすいため、当院では重度歯周病の患者さんに対して、必要があれば細菌検査を行なっています。
今回、関西の歯ブラシ製造業社が大阪大学予防歯科教室と共同研究で、口腔細菌検出装置(orcoa:オルコア)を開発しました。チェアサイドでPg菌を検出することができ、いずれは残り2つのレッドコンプレックス菌の検出を目指しているそうです。12月に発売されるとのことで、いわきの勉強会にはるばる大阪から車でかけつけてくれました。まだ改善してほしい点もありますが、大手企業に負けじと新分野に参入し頑張っている姿を見ると応援したくなりますね。

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2019年9月10日

歯周組織再生治療

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近年、再生医療に対する関心や期待が高まっています。歯周病の再生治療に関しては30年以上に渡って臨床実績が蓄積されており、医療界全体においても最も進んだ再生治療の一つと言われています。仙台で開催された日本臨床歯周病学会東北支部の研修会では、現在保険導入されている歯周組織再生治療薬「リグロス」の開発研究に関わった東北大学歯学部歯内歯周治療学分野教授の山田聡先生から、生物学的原理と現状についてのお話がありました。
当院でも発売当初から「リグロス」を使った歯周組織再生治療を行なっています。患者さんからみれば、どんな歯周病も再生治療を受ければ治ってしまうのかというイメージがあるかもしれませんが、決してそうではありません。適応とされる症例は決まっており、再生治療の前に原因となる歯周病菌を減らすこと、つまりプラークコントロールを含めた歯周基本治療が大切になってきます。歯周病はある程度進行しないとあまり痛みを伴いません。進行する前にかかりつけの歯科医院を受診して、自分の大切な歯を守っていきましょう。

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2019年6月28日

臨床歯周病学会in札幌

1_20190706122201  札幌で開催された日本臨床歯周病学会に参加してきました。今年はスタディーグループ関係で面識のある先生方の講演やポスター発表、その他多くのセッションが組まれており、私もケースプレゼンテーションの座長のお手伝いをさせていただきました。中でもInternational Sessionでは通訳なしの講演で興味深い内容でしたが、聞き取れないところも多々あり、英語力の必要性を痛感しました。

 3  またせっかくの北海道でしたので、場外市場へ。こちらも旬の海産物を前に市場の活気あるプレゼンテーションで賑わっていました。ついつい食欲がそそられ、併設の食堂で旬の時鮭(ときしらず)&いくら丼をいただきました。知床羅臼産の時鮭は、たまたま回遊中に近くに現れた希少な鮭だそうです。秋鮭と違い産卵期ではないため身に脂がのっていて、最高の味わいでした。学会中はずっと雨でしたが、頭だけでなく、胃袋も満たされた学会となりました。

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2019年3月19日

思い出の地

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名古屋といえば何を連想しますか?「名古屋城」やひつまぶし、味噌煮込みうどんに代表される「名古屋めし」などを連想するかもしれません。

自分にとっての名古屋は観光やグルメではなく、自分の歯科臨床が大きく変わるきっかけとなった地です。15年前、臨床基本ゼミという勉強会に参加し、そのゼミの卒業生による同窓会が名古屋で開催されました。先輩の受講生から発表依頼があり、正直億劫な気持ちがありましたが、それらを振り切り緊張感をもって参加したのを覚えています。その後、様々な先生方との出会いがあり、今自分にとって何事にも代えがたい宝物になっています。

様々な知識や技術を得るインプットは大切ですが、成長していくためにアウトプットは欠かせません。この勉強会を通して臨床記録、経過観察から得られる視点から自分の臨床をアウトプットする重要性を学びました。

来年の開催地は熊本です。熊本が新たな思い出の地となる歯科医師が現れてほしいと願っています。

 

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2018年12月17日

借景

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スーパーひたちが東京まで開通してからは上野で下車する機会がありませんでしたが、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)のセミナーのため、上野にある歯科医療機器メーカーのモリタ東京本社に行ってきました。不忍池に面し、窓からは眺めのよい景色が。桜の咲く季節は絶景だそうです。セミナー中はマイクロスコープを覗きっぱなしでしたので、目を離した際に見える景色に疲れが吹き飛びます。こんな場所で仕事ができるのが羨ましい限りです。

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